タロットの歴史

起源は14世紀と言われているタロット占い。イタリアで1392年に作られたものが最古のカードだと言われています。

今日メジャーとなっているタロットは16世紀~18世紀頃にヨーロッパで普及したマルセイユ版タロット。
そこに、19世紀から20世紀初頭におこった魔術復興の流れの中でユダヤ神秘主義、カバラの思想が取り入れられていきます。
そしてそのカバラ思想が入ったタロットが1909年、多くの魔術書を著したアーサー・エドワード・ウエイトの名を冠したウエイト版タロット(ライダー版タロット)として形になります。

ユダヤ教の神秘思想「カバラ」との関連が深いタロットの世界。
知恵の王であるソロモン王から続く知恵の民族であるユダヤ人。一説にはユダヤの知恵を密かに伝えるために、ある種の暗号として象徴的な絵柄のカードが使われたとも言われています。

マルセイユとウエイトの2つに加えて有名なのが、1944年に魔術師クロウリーによって著された「トートの書」に基づくトートタロット。これらを3大タロットカードと言ってもいいでしょう。

こうした西洋のタロットとは別に、東洋占いの易を基にしたイーチンタロットがあります。これはで使う筮竹(ぜいちく。ジャラジャラして分ける棒)の代わりとして使う易占用のもので、西洋のタロットとは根本的に異なります。

タロットカードの基本

タロットは大アルカナ22枚、小アルカナ56枚を使って占います。

小アルカナは数字カードと人物カードに分かれ、それぞれ象意を持ちます。
大アルカナのみを使って占うことも多いです。

カードの1枚1枚に象徴する意味があります。
その意味は人物像、仕事、恋愛・結婚、財運、健康運、場所、時期など、あらゆることを示します。
象意の解釈は歴史の中で神秘思想や西洋哲学などによって蓄積され、1枚のカードに最近の出来事から宇宙の真理まで記されています。

カードの絵柄や、それぞれの絵柄が示す意味はデッキの種類(流派)によってそれぞれ異なる部分があります。

タロット占いの方法

通常、カードは複数枚使って占います。カードの広げ方を展開法(スプレッド)と言います。

展開法にはヘキサグラム、ケルト十字など様々なものが存在します。
3枚を並べて過去、現在、未来を占うシンプルな並列法という方法もあります。

重要なのは「過去、現在、未来」を意味するカードをメインに、相談者、周りを取り巻く環境、障害、ヒント、複数の選択肢の結果など、複数枚のカードどうしの関連で運の流れを読みとくことです。

占い師はスプレッドから象意を読み取り、「ストーリー」を組み立てることで過去を知り、現状を見きわめ、未来を見透かします。
カードとカードのつながりが重要なのです。

1枚引き占いは本来のタロットの使い方とは違う、ゲーム感覚の占い、あるいは占い師のインスピレーションを引き出す補助的なものということになります。

インスピレーションタロット

タロットの象意解釈は数世紀に及ぶ蓄積があるので解釈書だけでも膨大な数になります。

しかし、タロットの解釈で重要となるのはカードの絵柄や展開時のカードどうしのつながりから意味を言語化する感受性。霊感的直観力、インスピレーションです。

一見、カードのテーマとは関係なさそうな背景や道具、描かれた人物のポーズにも隠された意味があります。膨大な象意どうしが組み合わされるときに初めて浮き彫りになってくる運命の導きもあります。

この解釈の感受性がそのままタロット占い師の実力となります。
そのため、タロットは当たる占い師は怖いほど“視える”し、当たらない占い師はまったく当たらない、という実力格差が生まれる占術なのです。

電話占いではあえて「インスピレーションタロット」「霊感タロット」と自分が使う占術を表記している占い師も多いです。

インスピレーションタロットが得意な占い師が多い電話占いサイトとしてはヴェルニ(vernis)があります。

全国の有名占い師と自宅で話せる<電話占いヴェルニ>

タロットで占えること

恋愛対象とあなたの相性、人間関係、複数の選択肢の結果

恋愛、仕事、夢の実現の可否など、あらゆることが占えます。タロットは万能です。
万能にして瞬時に占えることから、あらゆる相談者の悩みを短時間で答える必要がある電話占いではタロットの使い手が多いのです。

タロットがとくに強みを発揮するのは、複数の人の関係性(恋愛・結婚相手との相性、職場での人間関係など)。
なぜかと言えば、タロットは複数の意味を持つ複数のカードの組み合わせからそれぞれの関係を読みとき、それぞれの行く末をみる占術だからです。

上手にタロットで占ってもらうには

複数の人間どうしの関係性や、複数の選択肢の未来を占うことに強いというタロットの特徴を知っておくことが、タロット占い師に依頼するときの上手な占われ方にもつながります。

つまり、あなたと占いたい人の相性、複数の選択肢の未来など、占う対象を明確にしておけばよりタロット占いの精度が上がり、有益な鑑定結果が得られるというわけです。

逆に占う対象、目的がぼんやりとしていればタロットの効果は半減してしまうでしょう。
「何を占うか(何と何の関係を占うか、何と何の結果を知りたいか)」をはっきりとさせておくと上手に占ってもらえるし、時間も無駄になりません。

ライフワーク、ミッション、隠された内面

タロットは自己分析のツールとしても優秀な占術です。
自分の天職を知りたい、人生の意味を知りたい、使命を知りたいというときにも有効です。

タロットはしばしば、隠されたあなたの本心を映しだします。
カードの象徴的な絵柄や複雑な意味解釈が潜在意識に眠っている核心を炙りだすことがあるのです。

タロットは転職先を探すとき、夢の選択で迷うとき、結婚を決めるときなど、人生の岐路に立ったときに革新的な啓示を与えてくれるはずです。

当たるタロット占い師の見分け方

こんな占い師に注意!

タロット占い師を見きわめるとき、まずチェックしたいのは複数枚で占うかどうかです。

1枚引きで占う人はまずタロットの知識に乏しいことが考えられます。決めつけやすい性格の占い師かもしれません。補助的に1枚引きを使うことはあるとしても、本格的な占いで1枚引きはありえません。

決めつけがちな占い師にも注意です。
そもそもタロットは解釈が命の占い。読みとく人の読解力に左右されるものです。それだけにあまりにも主観的な人は避けたい。
独断的な占い師は、相談者の気持ちを無視するだけでなく、カードが示してくれているはずの膨大な情報を無視しているということになるからです。

電話占いの場合は時間をかけすぎる占い師にも注意です。
タロットは短時間で占えるのが魅力の占い。ホロスコープや命式のように計算に時間がかかる占術ではありません。
電話占いにせよ対面鑑定にせよ、安くないお金で買っている貴重な時間を無駄に使うのはそもそもプロとして誠実さに欠けています。

こういう占い師がいい

あなたと相性のいい占い師。これが何より重要です。
なぜかといえばタロット占いは、あなたと占い師、そしてカードとの対話だからです。

必然的に占い師の解釈、主観が入る占術だけに、あなたと占い師の“人間としての相性”が高いほど占いの結果の精度が上がります。

あなたに近い感覚で世界を見ることができる占い師がカードを見れば、あなたの願望を叶えるためのヒントを的確に読み取ることができるでしょう。

占い師の写真を見たときのフィーリングは大事です。声を聞いたときの印象も大事です。
話してみたときに「この人と友達になれそうかどうか」と考えてみてください。そうすれば人間としての相性が分かるからです。

言語能力が高いことも重要です。
タロットは解釈が重要な占術ですが、もっと重要なのはその解釈の伝え方。
どんなに視える占い師でも、伝え方が悪く意味が正しく通じなければ意味がありません。

占い師のプロフィールやブログなど、本人が書いた文章を読んでみるとその人の言語能力が分かります。
支離滅裂でない文章が書ける、言葉の誤用がない、句読点の位置に違和感がない人を選ぶといいでしょう。

相談内容に合わせて的確なスプレッドを瞬時に選択し、時間をかけずに占えるのがいい占い師です。
タロットの場合、鑑定の速さは占い師の知識と経験の証明でもあります。
そして電話占いの場合はとくにそうなのですが、無駄に引き延ばさずに答えを出すことは占い師の誠実さの表れです。

何回にも分けて占うのではなく、短時間、1回の電話で終わらせるくらいのつもりで占ってくれるのがいちばんいい占い師です。
依存させず、あなたが自分の力でいい人生を歩めるように背中を押してくれる占い師を選びたいものです。